1987年に出版された『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』。城山三郎氏の翻訳で日本でもベストセラーとなった。中年以上のサラリーマンであれば、ほとんどの人が知るはずだ。
この書物の中で、息子に宛てて“必ず読むべき10冊の本”として紹介されているのが『思考は現実化する』なのだ。
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城山三郎氏と言えばNHK大河ドラマの原作となった『黄金の日日』の他、『価格破壊』、『男子の本懐』など 実在の人物をモデルにしたノンフィクション風の小説を数多く出した小説家だ。
その城山氏が翻訳した『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』の中で紹介されていたことにより、日本でもこの「思考は現実化する」が評判になった。
著者はキングスレイウォードというカナダ人だ。
このキングスレイウォードは続編ともいえる、『ビジネスマンの父より娘への25通の手紙』でもこのナポレオンヒルの「思考は現実化する」に言及している。
他の人と心を一つにして問題に当たれば、必ず解決し、想像力とイマジネーションが育まれ、私生活においてもビジネスにおいても成功は約束されるという旨のことを書いているのだ。
彼にとって、大切な息子・娘には必ず知っておいてもらいたい生きるための知恵がこのナポレオンヒルの成功哲学だったのだろう。
ちなみに城山氏の『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』ではこの本のタイトル『思考は現実化する』を『巨富を築く十三の条件』としている。しかし、原文は“Think & Grow Rich”。『思考は現実化する』なのだ。
城山氏の良識が、この常識はずれのタイトルをそのまま直訳することを拒んだのだろうか。